［ カテゴリー：ヘリコプター（１） ］

ヘリコプターの仕事、それも輸入代理店で機体を担当している部署にいると、デモ飛行等で取り扱っている機種に業務で搭乗する機会があります。米国在勤時代を含め、多くのベル機に搭乗してきました。機体販売においては、性能、乗り心地、機内騒音等を、実際の飛行により体験しておくことが必要で、搭乗機会があれば、機体内外をじっくりと”観察”するとともに、パイロット、整備士から各種コメントを聞いておくことを心掛けてきました。デモ飛行ではありませんが、機体の振動調整後の確認飛行にベル社技術者との同乗を要請され、ベル222でかなりハードな飛行をした経験があります。またベル206L-1の西日本デモ・ツアーでは開催場所間の移動飛行も同乗させてもらえ、ヘリ利用の出張になったこともあります。ところで、ベル一筋のヘリ人生でしたが、生まれて最初に乗ったヘリはベル機ではありません。1977年7月1日付で企画業務部から宇宙航空部へ移動し、ヘリ担当となってすぐ、東京ヘリポートでエアロスパシアルSA360C “Dauphin”のデモ飛行が開催されることを上司から聞き、東京ヘリポートでの運航会社訪問と併せ、できれば同機に搭乗することを考えました。まだ業界で顔が割れていないこともあり、ある運航会社の社員ということで、搭乗を果たしたのです。搭乗日は1977年7月9日で、機体は東邦航空所属のJA9166でした。

［ カテゴリー：仕事への想い ］

ショートタイマー、残された時間の少ない人・・・・のことである。
2回の海外勤務（米国テキサス州、ダラス・フォートワース）で、帰国発令を受けたあと、現地、友人、取引先の方々に、お別れの意味も込め、ショートタイマーと呼ばれました。このたび、特別のご厚意で、ブログを開設していただいたのは、残念ながら余命というものを考えなくてはいけない疾病に罹患し、人生のショートタイマーになってしまったからです。同じ疾病の方ご自身、ご家族の方による闘病記といえるホームペイジ・ブログを見ましたが、やはり読み続けるのはつらいものがあります。当分の間、通院での治療なりますので、仕事も続けながら、完治は有り得ないこと、また生存率の極めて低い疾病であることを承知の上で、このブログを続けることで、できる限り頑張りたいと考えます。これから何が起こるわかりませんが、これまで関わってきたヘリコプターのこと、7年3ケ月過ごしたテキサスのこと、好きな映画の事他を中心に、思い出だけでなく、皆様の参考になることも記述していくつもりです。

ブロガー名である、野田真吾をいきなり画面トップに据えることについては逡巡しましたが、私を知っている方々、またそうでない方々、一人でも多くに方々に見ていただきたいと思うようになりました。”ヘリコプターのエキスパート”とありますが、文科系人間で、ヘリコプターの操縦・整備ができるわけでなく、商社マンとしての40年間で、一番、長く関わり、愛着のある仕事の対象がヘリコプターであったということです。

（1986年、ベル社に於いて日本向けのベル222Uと）

［ カテゴリー：ヘリコプター（１） ］

仕事で多くの年月を捧げることになった、ヘリコプターという航空機商品に最初に遭遇したのはいつだったかは思い出せない。中学校時代には、「航空ファン」・「航空情報」という月刊航空雑誌を愛読し、また市場に出たばかりのプラスティック製のキットを組立てていたので、この戦後に実用化されたヘリコプターという航空機にも当然、興味を抱いていた。展示されている川崎航空機製のベル47型（どのタイプかまでは不詳)を目の前で、見る機会があったのは大阪で開催された国際見本市だったと思う。
また1961年9月には中学校の仲間と自転車で西宮から西国街道(国道171号線)を走り、伊丹空港(現在の大阪国際空港）へ航空記念日の航空機展示を見に行った。当時の写真が残っているが、ベル47、米軍のカマン・ハスキー、S-51等を撮っている。当時は、その後、ヘリコプターにかかわる仕事に携わることになるなど知る由がない。以下は当時撮影した、50年以上!前の写真。(離陸するベル47と米海軍のカマンHOK-1)